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気候危機時代におけるビジュアルストーリーテリングの力

気候危機時代におけるビジュアルストーリーテリングの力

ストーリーから解決策まで力を結集する ノールの映像ワークショップのすべての作品は、気候危機の困難を直視し、直ちに集団行動を取る必要があることを思い出させ、行動を呼びかけている。地域の再植林による再生計画、革新的な農業実践、または廃棄物管理の問題の解決を通じて、これらの物語は私たちが直面している課題を示すだけでなく、行動する気があれば、実際には問題を解決することは難しくないことを気付かせてくれる。 ノールの映像ワークショップでは、ビジュアルストーリーテリングの影響が深く浸透することを体...

November 17, 2024
水俣病歴史考証館の取り組み

水俣病歴史考証館の取り組み

絵を見せながら文章を読むという単純な仕組みの紙芝居は、日本では教育現場で馴染みがあり、先生が生徒に上演することも、子供同士でも上演できる。「水俣弁の語り口調が心地よい」「子供に読もうと思ったが読んでいる大人の自分が泣いてしまった」などの感想が寄せられており、多くの人の心に響く物語になったのではないかと思う。 現在、これらの教材はウェブサイトでもダウンロードできるようにしており、小学校から大学まで広く活用してもらっている。授業の導入や現地を訪れる前の事前学習で活用されることが多いようだ。一方...

October 18, 2024
アウン・クリニックのメンタルケアプラン :   長くミャンマーを苛む深い心の傷を垣間見て

アウン・クリニックのメンタルケアプラン : 長くミャンマーを苛む深い心の傷を垣間見て

  Midi Z監督の協力 アウン・クリニックのケアプランはミャンマー社会を苛む心の健康状態の縮図  映画監督Midi Z(趙徳胤)は、アウン・クリニックのことを映画化したいと考え、2016年にミャンマーに戻った。彼のミャンマーでの最初の作品『氷毒(Ice Poison /アイス、2014)』は、ミャンマー北部地域の住民の心の傷と日常的な問題を描写した。*Midi Z監督は特定の状況下での心理的な痛みを描写するのが得意で、撮影の手法は単純だが、極めて深い印象を与...

October 28, 2024
ミャンマーのロヒンギャ 〜コミュニティの主導によるアイデンティティの形成と確立のための活動〜

ミャンマーのロヒンギャ 〜コミュニティの主導によるアイデンティティの形成と確立のための活動〜

まとめ ロヒンギャ・コミュニティは、唯一無二のアイデンティティを形成し、確立するよう推進し、ロヒンギャ遺跡を記録することを目的としている。これには良心遺跡も含まれている。一部の地域が歴史的にも文化的にも意義を持っているからである。これは歴史上初めての活動であり、これによって得られる結果は、ロヒンギャにとって大きな意味がある。なぜなら、自分の故郷がかつて存在したのだということを明らかにすることで、彼らは自分たちの文化遺産と民族的アイデンティティを守るために努力するようになるからだ。 こ...

September 02, 2024
沈黙の事件――内戦中の性暴力被害に声を上げた勇敢な女性の話

沈黙の事件――内戦中の性暴力被害に声を上げた勇敢な女性の話

2019年、VOWは詩集「沈黙の事件」を出版した。ネパールの詩人四人と共同制作し、これらの詩を創作した勇敢な女性たち、そしてまだ出会っていない同じ経歴を持つ女性にも正義を勝ち取るために努力してほしいという願いを込めて、視覚アート展示会を開催した。政府が第二版の国家行動計画を制定するまで、たくさんの人権擁護活動家や紛争被害者のリーダーたちと、長年一緒に協力を続けてきたのだ。これは、政府が初めてネパールに暴力問題が存在することを認めた事例だった。ネパール内政部の主導の下で、過去に未処理の性暴力問題が...

May 09, 2024
FIHRM-AP第六期 最新ニュース 住民と効果的な協力関係を築くために ―「良心の場所国際連盟(ICSC)」によるワークショップの記録より―

FIHRM-AP第六期 最新ニュース 住民と効果的な協力関係を築くために ―「良心の場所国際連盟(ICSC)」によるワークショップの記録より―

まとめ 2022年に発表された博物館の新しい定義「住民参加」を重視する過程で、博物館が絶え間ない人権侵害事件に直面した時、さまざまな観点を取り入れ、住民の参加と協力を得ながら、人権擁護活動をどのように進めていけばよいか、これが、博物館にとって常に考えている問題だ。今回のワークショップを通じて、私たちは自分の博物館や団体と関連した住民を探し、協力関係を築く原則と方法を理解することができた。参加者たちもセミナーのなかで議論し、意見を交換する中で、たくさんの住民の参加と協力をより効果的に実践する...

December 20, 2023
FIHRM-AP第六期最新ニュース ―国境を超えた共感と人権対話―実務者の視点より

FIHRM-AP第六期最新ニュース ―国境を超えた共感と人権対話―実務者の視点より

博物館は人権平等を促進し、問題に対応する重要なパイプ役だが、依然として戦火で荒廃した国々にとってみれば、その反応と影響力は理想的で小さく見えるかも知れない。しかしながら、今回のワークショップ講師リンダ・ノリス氏とパント氏の対談の後には、戦争の不安と疑問が一掃され、博物館の自信と希望を取り戻したことを、取材チームは確認した。彼女たちはこう励ましたのだ。博物館を訪れる住民やグループを知ることは永遠にできないが、展示に感動した来場者がどんな行動や変化をもたらすかを無視してはいけない。博物館は一方的な論...

December 20, 2023